[Politics]Separation of Powers

権力分立
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E5%88%86%E7%AB%8B

権力分立(けんりょくぶんりつ、けんりょくぶんりゅう)とは、国家の権力を性質に応じて分け、それぞれを別個の機関に分散させ、各機関に他の機関の越権を抑える権限を与え、相互に監視しあうことにより抑制均衡を図り、もって権力の集中・濫用を防止し、国民の政治的自由を保障させようとするシステム。また、そのような自由主義的統治組織原理を権力分立主義という。対義語は、権力集中、権力集中制。通常、国家の権力は、立法、行政、司法の三権に分けられるため、三権分立(さんけんぶんりつ)とも呼ばれる。

で、これを観て頂きたい。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=17073

「国会で多数の議席をいただいた政権党が、立法府でイニシアチブを取るだけではなく、内閣も組織する。あえて言えば、立法権と行政権の両方を預かる。そして4年間のなかでその結果を、次の選挙で国民の皆さんに審判をいただく、そういうかたちの鳩山政権が誕生したことによって、これまでとは全く風景の違う政治の姿になった

頭、大丈夫なんだろうか・・・。
つーか、つい先日、裁判所の判決無視した法務大臣もいましたなぁ。
中世欧州の絶対王政時代へ逆戻りですね!!

日本の政治制度の特徴として、行政権と立法権の切り分けがあいまいと言う部分があります。立法府である国会と行政府である内閣の線引きが緩い。言ってみれば、国会と言う大きな枠の中に、内閣が含まれているような、そんな状態にあると言えます。

分かりやすい比較対象としてはアメリカ。合衆国大統領が絶対的な「拒否権」を持っているので、議会がYseと言っても大統領が首を縦に振らなけらば、どんな施策も行われません。この拒否権の裏づけとなるのが、大統領が国民から直接選挙で選ばれている(という体である)ということです。

だから、上記の菅さんのお話、日本の政治制度に当てはめてみると、あながち間違ってはないわけです。だって、議会で過半数を取ってる政党が、政治を動かすことが出来るんですもの。当たり前のようだけど、よくよく考えると不思議な制度ですね、議院内閣制。

ただ、嬉々として公の場でそーゆーこと言うのどーよって話。法律、政治を学んできた人間として、あまり喜ばしい発言ではありません。

話は変わって、最初のほうにちょっと触れた司法権の話。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091010-00000004-maip-soci

ちょっと話がややこしいですが、違法に入国していた中国国籍の姉妹に対しての国外退去命令を取り下げる裁判で、最高裁にて姉妹側の敗訴が確定したよという話。

で、法務大臣が在留許可を出しましたと。

判決文を探すのが面倒だ。

最高裁が上告を棄却したってことは、高裁の判決が妥当ですよという印です。最高裁って、基本的に行政裁判に対して消極的なきらいがあるので、今回も「司法権が関与することが云々」って感じじゃないんですかね?要するに、一度行政府が下した退去命令を取り消すか否かを司法府が判断するのはデリケートな問題なので、行政府の裁量に任せますみたいな。よくある手口です。

なので、「千葉法相が最高裁判決を無視!!」と声高らかに弾劾できるのかは微妙な線かなと思います。判決文見てないので何とも言えませんから、半分は想像なんですが。

ただ、在留特別許可?を出すのに妥当な理由が見つからないんですよねぇ。明らかに身分を偽っての違法な入国だしねぇ。両親は既に国外退去済みなので、「子に罪はない」って理由なんでしょうか。

・・・と、しらばっくれてますけど、この千葉法務大臣の過去の所業をみれば、弾劾されても仕方ないかな(汗

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3件のコメント

    • 超高度な政治的判断です(キリッ

      何でもかんでも裁量で片付けられたら、
      規則なんて必要ないですな。

      法律なんてクソ食らえ!!

  1. 判決出てても迂回路、別経路があるなら司法なんてクソ喰らえなわけで
    法治主義ではなく、徳治主義を名乗るべきというか、オラの八徳はどこえやら?

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