[黒い砂漠] Pre-Open Test Impression
黒い砂漠
http://www.blackdesertonline.jp/ ※IE推奨
※プレオープンテスト時点でのインプレッションです。
>Pros
・美しいビジュアル
・直感的な操作で爽快感のある戦闘
・やり甲斐のある幅広い生活系コンテンツ
>Cons
・特徴の付けづらいキャラメイク
・序盤の戦闘の単調さ
・生活系コンテンツの導線の弱さ
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・美しいビジュアル
グラフィックの品質は素晴らしいの一言。私はテクスチャ High、その他 Mid High の設定でプレイしていましたがこの美しさです。プレイヤーが集まっている街中などを除き、描画が重くなる感じも殆どありませんでした。
水の中に入ったり、雨が振ったりすると濡れ効果が乗るのも芸が細かい。肌が濡れている感じはもちろん、近づいてみてみると布が湿ってる感じなども上手く表現されていました。
・直感的な操作で爽快感のある戦闘
戦闘は BnS に近いオートターゲッティングシステム + コマンド入力でスキルを発動していく方式です。ショートカットバー(1-0)にスキルをセットして発動させることもできますが、バーはアイテムと共用で数が限られていますし、コマンド入力でスキルを発動した方がリソースの消費も少ないそうです。
コマンド入力と言っても格ゲーのように複雑でシビアなわけではなく、W+LMB とか Shift+LMB とか W+F とか非常にシンプルですし、A+RMB なら左に移動しながら回転斬り、S+LMB なら大きく一歩後退してからのカウンター攻撃など、操作と発動するスキルが直感的で覚えやすくなっています。
雑魚戦に関しては3-4体を同時に相手にするシーンが多いですが、その分、範囲攻撃の種類も豊富。バトルエフェクトの派手さもあり、群がる雑魚敵をバッサバッサと敵を斬り倒していく様は爽快感満点。
・やり甲斐のある幅広い生活系コンテンツ
採集、加工、料理、貿易、調教、釣り等、生活系のコンテンツが充実しています。私はプレオープン中盤くらいから家庭菜園に目覚め、ひたすら小麦を育ててはビールを作って取引所で売ったり、雇っている労働者に振る舞ったりしていました。メインクエストというか、黒い精霊の与えてくれるクエストを追いかけていればレベルキャップの30までは数日で到達できたはずなのですが、29止まりなのはそのせいです。
生活系スキルはやればやるだけ伸びていき、伸びれば更にできることが増えたり、作業効率が向上したりします。料理であれば一度の作業で複数の成果物を得られるようになったり、貿易であれば扱える賞品の種類が増えたり、という具合です。様々なことに幅広く手をつけるよりは、一つか二つの分野に特化した方が良さそうです。行動力と貢献度の制約もありますので。
・特徴の付けづらいキャラメイク
キャラメイクは細かいところまで弄れますが、各種ツールの取り扱いがちょっと特殊で慣れるまでは思い通りに操作出来ず苦労します。最初に作ったウォーリアはデフォルトの顔からあまり変化を付けることが出来ずに断念。二人目のソーサレスは頑張ってみましたが…うーむ。
やろうと思えばかなり自由に作成できるんでしょうけど、そこまでのハードルが高い…という感じでしょうか。
顔のプリセットと髪型の種類が少ないのも不満点ですね。女性キャラは髪型を大幅に変更できるのであまり気になりませんが、男性はそこまで大きな変化を付けられません。
・序盤の戦闘の単調さ
序盤の戦闘はスキルが揃っていない事、敵が弱すぎる事が相まって相当単調です。ゴブリンやインプ程度だと2,3回スキルを当てると死んでしまいますし、適当にゴリ押ししても回復アイテムを使う必要がないほど。レベル20中盤くらい、ナーガや狂信者、オークなどを相手にするようになってから、ようやくタフな戦闘が始まります。
・生活系コンテンツの導線の弱さ
手探りで試行錯誤することがダメだとは言いませんし、私はどちらかと言うとそれが好きではあるのです。それにしてもです、ちょっとチュートリアル面が弱すぎます。
例えば「錬金術やってみたいな」と思い立ったは良いけれど、まずはどこで何をすれば良いのか分からない。NPC が売っている錬金道具には家に設置しろと書いてあるので、家を購入して錬金道具を設置しても、今度はレシピが一切分からない。適当に野草と蒸留水を組み合わせても何も出来ません。料理でも似たような状況に陥る事になります。
労働者の運用も、あれこれ手探り試行錯誤して先の労働者管理ガイド記事程度までたどり着きましたけど、プレイ中にいきなり「拠点管理人が云々」「貢献度を投資して云々」と言われてもそれが何の役に立つのかよく分かりません。
黒い精霊に「料理がしたいんだ」「貿易はどうやってやるんだ」と聞くことができますが、案内された先の NPC はうんともすんとも言わない、なんてこともザラです。
じゃあ、全くチュートリアルが無いのかと言えば、あるんですよ、チュートリアルクエスト。上の画像の錬金術チュートリアルもそうですし、労働者雇って街に工房設置して製品を生産させるチュートリアルもあります。猫のエサを作って欲しいというクエストでは料理のレシピをちゃんと教えてくれます。
ただ、これらのクエストの発生条件が不明です。最初にこれらの NPC 周辺を訪れた時はクエストが無いのに、暫く放浪して再訪してみるとクエストが沢山立ってるんです。恐らく、黒い精霊のクエストの進度がフラグになっているのではないかと思いますが…。
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クエストドリヴンなテーマパーク型 MMORPG が台頭する中、サンドボックス型のタイトルが出てきたというのは歓迎すべき事です。実際にプレオープンテストをプレイしてみて、これはなかなか良い線行っているんじゃないかと感じる部分も多く、正式サービスないしオープンβが始まれば、またプレイするつもりです。
ただ、所謂カジュアル層と言いますか、提示された目的、目標に突き進むだけのテーマパーク型 MMORPG に慣れているプレイヤーは、きっと、自分でプレイの目的、目標を見つける前に去ってしまうと思います。プレオープン後2,3日の間に見受けられたネガティブな感想は、まさにそういった人たちのものなのでしょう。
尤も、そのようなプレイヤーとは求めているものが違いすぎるので、それはそれで良いのですが、それにしても生活系コンテンツの導線が弱すぎて、せっかく自分で目標を見つけたプレイヤーさえも蹴落としてしまう、一周目からベリーハードモードな作りもよろしくありません。しかも、それは本国でも散々指摘されていることのようですし、それをそのまま日本に持ってきたのかよ、という点に関しては失望の念を隠せません。
後はまぁ、あの悪名高い Game On が運営という事で…ってこれ BnS の時も似たようなことも書いた気がしますね…。
プレオープンということで、誤訳、機械翻訳と思われる意味不明ダイアログ、文字化け、未訳文等々多数ありまして、とても製品として完成してるとは言いがたい出来でありましたが、今後の展開に期待していきたいと思います。