[MassEffect3]Review(Single Player)

Mass Effect 3をクリアしました。プレイ時間は30時間強。

Xbox360アジア版を購入したのですが、日本語入りでした。本体の言語設定に依存するようです。DAY1 DLCの「From Ashes(邦題:復興)」に関してですが、ソフトのリージョンに対応したアカウントで購入しないといけないようです。要するに、国内アカウントで「復興」を購入してもアジア版では認識しません。DLCの購入自体は日本からでもブロックされることはありませんでした(要北米MSP)。

[概要]
シェパードがその襲来を警告し続けてきたリーパーが遂に銀河中の有機生命体の「刈り取り」を開始。地球は奇襲を受け壊滅してしまいます。連合軍の少佐に復帰したシェパードはリーパーに対抗すべく各種族の協力を取り付けるため銀河中を奔走する事になります。

Buldar’s Gate、Never Winter Nights、最近ではDragon Ageなど数々の名作(or迷作)RPGを手がけてきたBiowareのMass Effectシリーズ完結編。今まで少しずつ謎が解き明かされてきたリーパーとその「刈り取り」のサイクルについて、その全貌が明らかになります。果たして、シェパードはリーパーを駆逐し、地球の、銀河の平和を取り戻すことが出来るのでしょうか。

本作ではシリーズ初のマルチプレイCoopも搭載していますが、そちらの紹介は別の記事にしたいと思います。

[会話と決断]
本シリーズの最大の醍醐味はNPCとの会話、そして要所要所で求められる決断でしょう。戦闘も初代に比べればシューター寄りになって爽快感は増していますが、一番の特徴であり楽しみははやはりこちら。本作ではKinectのボイスコマンドに対応しているようですが、Kinect持ってないので確認できてません。日本語でもOKなんですかね?

特に本作では過去に行なった決断が強く影響する場面も多々ありますし、各種族同士のわだかまりをどう解決するかという大きな決断を強いられる場面もあります。もう一度初代からやり直したいなと思わせる内容となっています(メインデータが不完全な私は特に…)。

過去二作品は英語でのプレイで、理解度は70%程度かなというところ。今回は意図せず日本語のプレイとなったので、自分の把握している知識の答え合わせ的な面もあり、別の楽しみ方もできました。

選択肢の内容は、やはりモラルを取るか実利(対リーパーの戦力)を取るか、というものが多いです。複数の種族の運命を決する選択肢もあります。過去の選択も含めると分岐は結構なものになるのではないでしょうか。種族存続の道を過去の決断で既に絶っている場合もあるでしょう。

一周目はパラゴンプレイをしたので、二週目はレネゲイドプレイでいきたいと思います。何がどの程度変わってくるのか楽しみです。

[戦闘]
初代Mass Effectの戦闘は良くも悪くもタクティカルシューター風のRPGという感じでした。2からはリロード要素が加わり、パワーの種類も増えて銃とパワーでバシバシ敵を倒し派手で爽快な戦闘が実現しました。3はその正統進化と言って良いでしょう。

銃の種類は増えモジュールによるカスタマイズが可能になり、パワーは整理統合され、スキルツリーはかなり簡略化され分かりやすくなりました。特に大きな変更はクラスごとの武器制限が完全に撤廃された事でしょう。アデプトでもアサルトライフルやショットガンを十分に活用する事ができます。

武器制限の代わりに装備重量の概念が導入され、重量が重すぎるとパワーのリチャージ時間にペナルティが付くようになりました。パワーをガンガン使っていきたい場合は、携行武器を軽いピストル等に限定する必要があります。いずれにせよ、プレイの幅はとても広くなり、これはマルチプレイにもそのまま引き継がれています。

それでもRPGらしさは残っており、特に各種パワーを用いたクラウドコントロールやバイオテックによるコンボは多数の敵を相手にするとき非常に有効で、チームベースのシューターに新しい可能性を見出しています。

敵の種類も増えています。主な勢力としてはサーベラス、ゲス、リーパーの三種類です。

サーベラスは人間系の敵ですが、煙幕を張る敵、タレットを設置する敵、スナイパー等種類が豊富です。ベースは人間なので対処方法さえ分かれば相手のしやすい敵であり、恐らく最も多く遭遇する敵でもあるでしょう。

ゲスは動きは緩慢であるものの耐久力の高い敵が多く、銃撃だけではなかなかダメージを与えられません。厄介なのが姿の見えないハンターで、この敵にはマルチプレイでも苦戦させられます。タリが仲間になればハッキングやドローンが使えるようになるので少し楽になります。

リーパーは銀河の各種族を改造した敵を繰り出してきます。人類、バタリアン、トゥーリアン、アサリ等。見た目のインパクトもきついですが、上位の敵は耐久力、攻撃力共に高く大変苦戦させられます。

確かに、パッと見では戦闘はシューターよりになってはいますが、これら様々な種類の敵に対応する為には適当なパワーを使っていかねばなりません。ミッション前のメンバーの選択も重要で難易度に影響します。

[惑星探査]
大変不評だった惑星探査ですが、本作でも形を変えて存在します。前作は特にめんどくさくて睡魔との戦いだったわけですが、今回はかなり簡略化されていて幾らかは負担が減っています。

まず、星系にてLTでノルマンディー周辺をスキャンします。資源のある惑星などがその範囲に含まれていればその地点がマークされます。その後、惑星の軌道に入り地表をスキャンして資源を回収します。前作のような鉱物の収集はなくなり、遺物や行方不明の部隊などを回収するタイプに変更されています。これらはサブミッションをクリアする為のキーアイテムである場合もあります。

問題は、星系画面でスキャンするとリーパーに探知され、探知度がMAXになると襲われる事です。逃げるのは容易ですが、スキャン2回程度で見つかってしまうのでまともに探査できません。探知度は何かしらミッションを終えるまで維持されるのも厄介です。

マルチプレイを熱心にプレイしたので戦闘資源に困ることはなく、惑星探査も適当にしかやらずにクリアしました(マルチとシングルの関係については後述)。マルチをプレイしない場合、どの程度の探査が必要になるか分かりませんが、あの面倒な探査を繰り返すくらいならマルチで遊びながらシングルが楽になる方が良いです。

結局、シリーズ通して惑星探査はちっとも楽しくなく、プレイのテンポを落とすだけのシステムでしかありませんでした。

[マルチプレイの影響]
リーパーとの決戦に向けて戦闘資産を集めるのが本作の目的の一つになっています。上述の惑星探査やシナリオでの選択で増やしていきます。少ないとどうなるのか分かりません。準備不足だとバッドエンディングになるんじゃないのかなーと思っていますが、どうなんでしょうか。

集めた戦闘資産は最終決戦にて実働戦力として投入されるのですが、銀河各地の戦況によって戦闘資産のうちの実働戦力の割合が変わってきます。その戦況を好転させる為のマルチプレイです。マルチプレイで勝利することで戦況が好転すれば、実働戦力の割合を上昇させることができます。

エンディングに影響する実働戦力の具体的な値は分かりません。もしかしたらWikiなんかで既に解析されているかもしれません。惑星探査がつまんないので、マルチプレイで補えるのは個人的には良かったと感じています。

[まとめ]
遂にMass Effectの壮大なストーリーが完結しました。前作、前前作での決断全てが今作に影響するという、なかなか大変な要素を上手くまとめるのは苦労したのではないかと思います。シリーズのファンとして(惑星探査を除き)大いに楽しめました。ありがとうBioware。

エンディングは何だかなぁという、何となくスッキリしない終わり方だったと思います。全てを見たわけではありませんが、最後に提示された選択肢はどれも選びたくないものでした。クリア後にエンディングの件が海外でも物議を呼んでいる事を知りました。外国人はこれで納得するのかーと思ってたんですが、やっぱりそうじゃないみたいですね。

さて、これでMass Effectシリーズは終わってしまうのか。エンディング後の世界で新しく何か始まるのか。ジャンルを変えたスピンオフがポロポロ出てくるのか。とりあえずDLCが何本か出るんでしょうけど、今後の動向も気になります。

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